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創芸のリョウさんとの出会いは当時僕も出演していたフジテレビの人気番組、『ワーズワースの庭』の台湾ロケの日のことだった。台湾に到着するとそのまま、空港から程近い桃園市内の、きれいな中国庭園のある、巨大な茶芸館で、番組収録が始まったのだった。渡辺満里奈さんや、野々村真さんもそのロケに参加した。番組はもちろん評判をとり大成功。
そのときコーデイネイターを勤めたのが、今では実の兄弟のように仲良くしている、リョウさんなのだった。彼の情報収集能力には際立ったものがあり、編集者としての僕の勘が働き、これからの台湾関係の仕事はこの人としようと決めた。それ以来数々の日本の雑誌取材や、テレビ番組で、彼のコーデイネイトのお世話になってきた。
あるとき僕らは阿里山の近辺で、ロケの途中で湯を沸かし、僕の旅の茶道具で、その年南投県鹿谷の農会のコンテストで頭等賞を獲得した、林昭擁さんのオーリョンテー、つまり烏龍茶を飲んだ。それは眼前に美しき玉山を望む絶景の地だった。僕らは、この十年来台湾の茶産地を巡り歩き、台湾茶業の歴史と時代に合わせた変化を研究してきた。
『亜細亜道楽紀行』と言う、僕の書物もそんなリョウさんとの付き合いによって、面白い読み物となってくれた、リョウさんの奥さん、チリさんのお母さんの家庭料理や、自給自足生活をしている、一人の叔父さんの暮らしぶりをルポルタージュしたり、烏龍茶コンテストの審査発表会の日の鹿谷の様子など、台湾の真実に迫る事ができたと思う。
台湾でのロケ、取材を考えているならまず、創芸公司にアクセスされるが良い、きっと想像以上の成果が得られるだろう。それはリョウさんと僕とのこの十余年が証明しているからだ。
松山 猛 2006年、1月吉日、横浜にて記す。
ほかには、ライブ・イベントへの同行・通訳や、現地ニュースへの緊急取材なども、承っております。